MRI検査について
MRI検査とは
検査について
画像について
- MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)検査は、強力な磁石でできた装置の中に入り、磁気の力を利用して体の内部を観察することができます。
- 強力な磁石の中に入って検査をするため、体内金属がある方は検査ができない場合があります。
- 電磁波を利用します。放射線を利用しないので、放射線被ばくはありません。
- 検査は大きな筒(直径70cm)の中で行います。
- 検査中は、大きな音がします。ヘッドフォン等で聴覚を保護します。
- 検査時間は20-40分かかります。その間、安静に寝た状態になります。
- 検査の種類によって、息止めが必要な場合があります。
- ナースコール(非常用ボタン)をお渡しします。気分不良等があれば押していただきます。
画像について
- T1強調画像、T2強調画像、拡散強調画像など、さまざまな種類の画像を撮影し、診断に役立てます。
- 細胞の拡散現象を画像化できるため、急性期脳梗塞の診断が可能です。
- 組織の成分(水・粘液・脂肪・出血等)を調べることができます。
- 組織の細胞密度を調べることができ、腫瘍の悪性度評価に利用されています。
- 造影剤を使用しなくても、血管を描出することが可能です。
- 軟部組織のコントラストに優れるため、軟骨や靭帯などの評価も可能です。
- 心電図に同期することで心臓の撮影も可能です。造影剤を使用することで、各種心筋症のスクリーニングに利用されています。
MRI検査を受けるにあたっての注意事項
a) 体内金属・体外金属
強力な磁石の中に入って検査をするため、体内金属がある方は検査ができない場合があります。体内金属、手術歴等は必ず主治医へお伝えください。
体内金属の例
体外金属の例
(*1) 手術日時が古くカルテも保存されていない場合が多いために患者さんご自身でも材質がわからないケースが多く見受けられます。当院では、2000年以前に施行された手術による人工物が体内にある場合には基本的にMRI検査はお勧めしないことにしております。 但し、製造メーカー、手術をされた病院などがわかれば、検査が可能であるか確認できる場合もありますのでご相談ください。
(*2) 検査部位に近い場合、画像に影響がでることがありますのでご相談ください。
強力な磁石の中に入って検査をするため、体内金属がある方は検査ができない場合があります。体内金属、手術歴等は必ず主治医へお伝えください。
体内金属の例
- 不整脈治療装置(心臓ペースメーカ等)
- チタン製以外の脳動脈瘤クリップ(*1)
- 頭蓋内圧調整器具(V-Pシャント・L-Pシャント)
- 人工内耳、人工中耳
- 神経刺激装置
- 埋込型注入ポンプ(インスリンポンプ等)
- ステント
- 古い人工心臓弁 (*1)
- 眼窩内の微細な金属片(または疑わしい方)
- 金属の義眼(*1)
- 骨折による整形固定具(プレートやピン等)(*1)
- 検査部位の近くに体内金属を埋め込まれている方(*2)
体外金属の例
- アートメイク・イレズミ
- 補聴器
- 入れ歯
(*1) 手術日時が古くカルテも保存されていない場合が多いために患者さんご自身でも材質がわからないケースが多く見受けられます。当院では、2000年以前に施行された手術による人工物が体内にある場合には基本的にMRI検査はお勧めしないことにしております。 但し、製造メーカー、手術をされた病院などがわかれば、検査が可能であるか確認できる場合もありますのでご相談ください。
(*2) 検査部位に近い場合、画像に影響がでることがありますのでご相談ください。
<取り外しのできない金属類・取り外しのできる金属類>
- 取り外しのできない金属(体内金属)は、必ず主治医にお伝えください。
- 取り外しのできる金属は、検査前に取り外してください。
引用元:一般社団法人日本画像医療システム工業会ホームページより
b) 閉所恐怖症
- MRI検査は、直径70cmの筒の中で行います。検査時間は20-40分程度かかります。狭いところが苦手な方は主治医にご相談ください。
c) 妊娠
- 妊婦に対するMRI検査の安全性は確立されていないため、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみにMRI検査は行われます。妊娠をされている方、もしくは妊娠の可能性がある方は主治医にご相談ください。
d) 造影検査
- 造影MRI検査を受けられる方はこちらもご確認ください。 造影剤は安全なものですが、喘息やアレルギーなどでお薬が使えない場合もあります。 また、患者さんの体調や体質によっては発疹やかゆみ等の副作用が出現することもあります。
- 下記をご確認いただき、該当する場合は主治医にご相談ください。
症状等 | 造影検査の可否 |
---|---|
腎臓のご病気や腎臓障害がある方 | 造影不可 |
喘息(小児喘息・咳喘息は除く)と診断されたことがある方 | 造影不可 |
過去に造影検査で副作用を起こしたことがある方 | 造影不可 |
感染症がある方(肝炎・HIV・梅毒など) | 造影可、要相談 |
授乳中の方 | 造影可、要相談 |
過去に薬剤でアレルギー症状を起こしたことがある方 | 要相談 |
MRI検査前の食事・飲水制限
a) 単純MRI検査を受けられる方
検査部位 | 飲水(水のみ) | 食事 |
---|---|---|
頭部・胸部・四肢 | 制限なし | 制限なし |
腹部 | 検査1時間前まで | 検査4時間前まで |
体表面(皮下腫瘍等) | 制限なし | 制限なし |
b) 造影MRI検査を受けられる方
*膀胱検査を受けられる方は、可能であれば、1時間程度の排尿制限を行ってください。膀胱を広く観察するために、尿を溜めて撮影します。検査時間も含めると2時間弱の蓄尿時間になります。
*負荷心臓MRI検査を受けられる方は、検査24時間前からカフェイン摂取を控えてください。水は飲水可。
カフェイン入り飲料例:お茶(緑茶・烏龍茶・煎茶・ほうじ茶等)、コーヒー、紅茶、コーラ、ココア、チョコレート、栄養ドリンク剤(レッドブル・オロナミンC等)など
検査部位 | 飲水(水のみ) | 食事 |
---|---|---|
すべて | 検査1時間前まで | 検査4時間前まで |
*膀胱検査を受けられる方は、可能であれば、1時間程度の排尿制限を行ってください。膀胱を広く観察するために、尿を溜めて撮影します。検査時間も含めると2時間弱の蓄尿時間になります。
*負荷心臓MRI検査を受けられる方は、検査24時間前からカフェイン摂取を控えてください。水は飲水可。
カフェイン入り飲料例:お茶(緑茶・烏龍茶・煎茶・ほうじ茶等)、コーヒー、紅茶、コーラ、ココア、チョコレート、栄養ドリンク剤(レッドブル・オロナミンC等)など
検査当日の服装・メイク・装着品
MRI検査は強力な磁石な中に入って検査を行うため、金属類の持ち込みは危険です。
検査を受けられるみなさまは、検査着に着替えていただきます。肌着、下着、靴下の上に検査着を着ていただきます。
安全に検査を行うため、以下の事項を守ってください。
a) 服装
b) みだしなみ
c) 装着品
検査を受けられるみなさまは、検査着に着替えていただきます。肌着、下着、靴下の上に検査着を着ていただきます。
安全に検査を行うため、以下の事項を守ってください。
a) 服装
- 下着
機能性下着等は金属が編み込まれている可能性もあるため、避けてください。
金属のついた下着でMRI検査はできません。スポーツブラ等を利用してください。
金属のついた下着でMRI検査はできません。スポーツブラ等を利用してください。
b) みだしなみ
- 化粧
c) 装着品
- カラーコンタクトレンズ
カラーコンタクトレンズの色成分に金属が含まれることがあるため、発熱の可能性があります。検査前に外してください。 - ネイルアート(マグネットネイル・ジェルネイル)
ネイルアートに金属が含まれる場合があります。吸着・発熱・変色の可能性があります。検査前に外してください。 - 白髪染めスプレー・増毛パウダー
白髪染めスプレー・増毛パウダーの成分に金属が含まれる場合があります。MRI検査当日は使用しないでください。 - 金属全般
体内金属は主治医にご相談ください。
体外金属はすべて外してください。(携帯、時計、ヘアピン、補聴器、入れ歯、ネックレス、金属のついた下着、指輪等)