”冠動脈石灰化スコアとは” 
冠動脈石灰化スコア(以下CACスコア)は、CT検査で冠動脈の動脈硬化(石灰化)を数値化し、
心筋梗塞や狭心症などの心疾患のリスクを調べる検査の一つです。造影剤は使用せず、低侵襲
で比較的簡便な検査となっています。
動脈硬化のリスク(高血圧、脂質異常、糖尿病、喫煙、心疾患の家族歴)がある方は、CACスコアを測定することで、より正確に心筋梗塞や心臓突然死リスクを知ることが出来ます。
検査を受けてハイリスクであると分かった時には、薬物治療を開始・強化したり、さらに精密検査を追加実施したりしてリスクを下げるための適切な対応を提案することになります。

冠動脈石灰化スコア(以下CACスコア)は、CT検査で冠動脈の動脈硬化(石灰化)を数値化し、
心筋梗塞や狭心症などの心疾患のリスクを調べる検査の一つです。造影剤は使用せず、低侵襲
で比較的簡便な検査となっています。
動脈硬化のリスク(高血圧、脂質異常、糖尿病、喫煙、心疾患の家族歴)がある方は、CACスコアを測定することで、より正確に心筋梗塞や心臓突然死リスクを知ることが出来ます。
検査を受けてハイリスクであると分かった時には、薬物治療を開始・強化したり、さらに精密検査を追加実施したりしてリスクを下げるための適切な対応を提案することになります。


・冠動脈石灰化のCT画像 ・日本人におけるCACスコアによる心血管イベントフリー生存曲線 ※文献1より引用
冠動脈疾患の既往の無い患者さんでCACスコアが高くなると、心筋梗塞などの心血管イベン
トの発生が増加します。CACスコアが0の人と比較すると、CACスコア400以上の人は心血管
イベントが発生する危険度は8.75倍となります。
※文献1Yamamoto Y, et al. J. Atheroscler Thromb. 2014:21(11)
CACスコアはどんな人に推奨されていますか?
CACスコアが健康増進の役に立つと考えられるのは、動脈硬化性心疾患のリスクがあると考えられる人です。
次のいずれかに当てはまる方は、CACスコアの測定を検討されてはいかがでしょうか?


一方でCACスコアが適していない場合もあり、次の方はCACスコアを推奨しておりません。

次のいずれかに当てはまる方は、CACスコアの測定を検討されてはいかがでしょうか?


一方でCACスコアが適していない場合もあり、次の方はCACスコアを推奨しておりません。

CACスコアの結果が出たらどのように判断したらよいのでしょうか?
CACスコアの結果が0の場合
現在の冠動脈疾患発症リスクは低いと考えられます。気になる自覚症状が無い限りは、かかりつけ医の先生と相談しながら冠血管因子(糖尿病、脂質異常症など)の十分なコントロールを続けて下さい。
CACスコアの結果が400以上の場合
適切な条件のもとで実施されたCACスコア検査において、スコアが400以上と判定されるのは少数(男性は約20%、女性は約6%)ですが、このグループの人たちは、冠動脈疾患が潜在している可能性がとても高いと言われています。さらに精密検査が必要かどうかを、かかりつけ医の先生や当院の循環器内科専門医とご相談下さい。
無症状でも、高血圧、脂質異常、糖尿病、喫煙、心疾患の家族歴等のリスク因子を持つ方では、CACスコアは将来の心筋梗塞等のリスクを調べるうえで非常に有用な検査と考えられます。ご自身のCACスコアを知り、かかりつけ医の先生とも結果を共有することで、必要に応じて早期治療を開始したり、動脈硬化を予防するような生活習慣改善のきっかけにしたりすることが出来ます。
当院では健康診断のオプション検査として実施していますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
無症状でも、高血圧、脂質異常、糖尿病、喫煙、心疾患の家族歴等のリスク因子を持つ方では、CACスコアは将来の心筋梗塞等のリスクを調べるうえで非常に有用な検査と考えられます。ご自身のCACスコアを知り、かかりつけ医の先生とも結果を共有することで、必要に応じて早期治療を開始したり、動脈硬化を予防するような生活習慣改善のきっかけにしたりすることが出来ます。
当院では健康診断のオプション検査として実施していますので、お気軽にお問い合わせ下さい。