福岡県済生会二日市病院

092-923-1551 24時間救急対応
TEL

臨床指標

救急


 

急性心筋梗塞の早期リハビリ実施率

概要

一昔前までは心臓病には「安静が一番、運動は危険」が常識でしたが、現在では心臓病には「運動療法が欠かせない」ものとなっています。このリハビリは、運動をすることによって病気でダメージを受けた心臓の機能を回復させることが目的で行われます。運動能力と体力の向上だけではなく、心臓病の再発の予防や死亡率の低下という効果があり、またリハビリを続けることで心臓病の危険因子「高血圧」「高脂血症」「肥満」などの危険度が低下します。逆に、リハビリをしない場合、心臓の機能が低下したままの状態が続いていく事になります。早期にリハビリを開始することによって、心機能の回復に大きな差が出ます。しかし、やみくもに運動をすると心臓への負担が増えて病気が悪化する恐れがあります。そのため心臓の状態に合わせたリハビリが行われます。

計測方法


 

急性脳梗塞患者に対する入院後3日以内の 早期リハビリテーション開始率

概要

脳梗塞は脳内の血管が血栓や塞栓などによって詰まることで、その部位の脳組織が壊死してしまう傷病です。障害の部位により、運動障害、感覚障害、言語障害等の種々の症状が生じます。近年、治療技術の進歩により、その救命率は飛躍的に高まっています。しかしながら、入院後長期にわたり臥位状態が続くことで、筋萎縮や筋力低下、関節の拘縮、褥瘡、抑うつ的な精神症状といった症状が生じ、適切なリハビリテーションが行われないと、こうした症状が固定化し、患者さんの療養生活の質を大幅に低下させることになります。このような症状を、心身の活動を行わないことによって生じるという意味で「廃用症候群」と呼ぶことがあります。これを防止するために、発症後早期からのリハビリテーションを行うことがガイドラインでも推奨されています。本指標はそうした活動を評価するものです。

計測方法