ケアに関する指標
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
当院値の定義・算出方法
分子:分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者
分母:65 歳以上の退院患者数
指標の説明
高齢の方にとって「栄養状態」は、病気の回復や感染予防、褥瘡(床ずれ)の予防などに大きく関わります。そのため、65歳以上の患者さんが入院された際には、できるだけ早い段階で「栄養アセスメント」と呼ばれる評価を行っています。これは、体重や食事量、血液検査の結果などを確認し、栄養状態を把握して必要なサポートを考えるものです。栄養状態の評価を早期に行うことで、患者さん一人ひとりに合わせた食事や栄養サポートを提供でき、より安心して入院生活を送っていただけるよう取り組んでいます。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
当院値の定義・算出方法
分子:分母のうち、褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数
分母:退院患者の在院日数の総和もしくは除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数
指標の説明
「褥瘡(じょくそう)」とは、いわゆる「床ずれ」のことを指します。長い時間同じ姿勢で過ごすと、体の一部に強い圧力がかかり、皮膚やその下の組織が傷ついてしまうことがあります。特に皮膚の浅い部分だけでなく、真皮まで損傷が及ぶような状態を「d2以上」として、病院では重点的に予防・管理しています。そのため、d2以上の褥瘡発生率を医療の質の指標として測定しています。
身体的拘束の実施率
当院値の定義・算出方法
分子:分母のうち、身体的拘束日数の総和
分母:退院患者の在院日数の総和
指標の説明
入院生活の中で、点滴やチューブを自分で抜いてしまったり、ベッドから転落して大きなけがにつながる危険がある場合に、やむを得ず一時的に「身体的拘束」を行うことがあります。これは、手足を一部固定するなどの方法で、患者さんの安全を守るために限定的に実施されるものです。身体的拘束は、患者さんの尊厳や生活の質に関わるため、最小限にとどめることがとても大切です。
