福岡県済生会二日市病院

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睡眠医療センター

概日リズム睡眠・覚醒障害(主なもの)

1. 睡眠・覚醒相後退症候群
社会的な通常の時間帯にどうしても眠ることができず、このため、通常の社会的に必要な起床時間に起きることができないか、または起きても眠気が続く状態です。一般人の生活時間と2時間以上ずれているときにこのように診断します。このずれの結果、登校や出勤が困難になることもあります。若い人に多く、ある報告によると、一般人口の7-16%とかなり多いと報告されています。自分の寝たい時間に寝て起きたい時間に起きることができれば、特に眠気は感じません。体の中の時計の変調が原因と考えられてます。
2. 睡眠・覚醒相前進症候群
高齢者では、非常に早く床に入り、朝早く目を覚ます方がいらっしゃいます。それが特に問題を生じていない限り病気ではありませんが、まれに、自分の意に反してこうなってしまう場合があり、その場合にこの診断名となります。どこからが病気か、まだはっきりしていません。
3. 交代勤務者
現代社会では、シフトワークはごく普通のこととなっており、これに伴い睡眠が十分とれなくなってしまうことがあります。眠る時間はあったとしても、通常と違う時間帯で眠る必要がある結果、シフトをしていないときよりも実際に眠っている時間が短縮し、その結果眠気が生じることがあります。個人差が大きいと考えられています。